vol.34 「戦う者の歌が聞こえるか」/伊東敦貴（2年）

　こんにちは。物質理工学院応用化学系、2年の伊東敦貴です。神奈川県の柏陽高校出身です。高校も最寄り駅から徒歩3分の好立地でしたが、東工大は駅からの距離が高校よりもさらに近く、便利さでは群を抜いています。本当にありがたい限りです。

　まず初めに、麻雀の動画を見ながらにやけている姿が完全にオタクのまおからの質問、「サッカーをプレーしていて“やっぱりサッカーって面白いな”と思う瞬間はどんな時ですか？」について答えます。

　一般的には試合で勝ったときなどでしょうが、自分は今までのサッカー人生のなかで自分が出場して勝利した試合がほとんどないため、もはやその喜びは思い出せません。

　個人的には、リフティングの回数が増えた、足が一歩速く出るようになった、まぐれでもうまいプレーができたといった、昨日より少しでも自分が成長を感じられたときが一番サッカーを面白いと感じます。

　とは言え、人生で一回くらい自分の決勝ゴールで試合に勝ってみたいですね…

　その時にはこの質問の答えが変わりそうです。

　そろそろ本題に入ります。お題があるわけではないので、例にならって今までのサッカー人生を振り返ってみようと思います。

　さて、ここで唐突ですが、皆さんに質問です。皆さんはサッカーのことがどのくらい好きでしょうか。

　なかなか難しい質問だと思います。他人と比べられるものでも、定量的に測れるものでもないですからね。自分はこの問いの答えに高校時代に気が付きました。

　僕は結構、サッカーが好きです。

　あいまいな答えですが、自分の中ではそれで腑に落ちています。ここから少し自分語りが続きますが、ご容赦ください。

　では、高校に入学した自分はどうしたか。朝練が眠いなんて理由で、9年間続けたサッカーをやめました。

　部活のない生活も充実はしていました。放課後はバイトをしたり友達とマックで駄弁ったり、趣味の釣りに使う時間も増えました。

　サッカーのない生活は、それはそれで楽しかったです。でも、その生活に満足はできませんでした。

　ふとしたときに、拠り所をなくした熱を持て余していました。ずっとずっと、サッカーから逃げたことへの罪悪感と寂しさが消えませんでした。こんな遊んでていいのかな、と思ってました。なんて真面目な人間なんでしょう（笑）

　転機は今考えると2019年(当時高一)にマリノスがJリーグ優勝をしたことだと思います。自分は十年以上のマリノスファンで、日産スタジアムで号泣したことを覚えています。マリノスの優勝を機に、内側で燻っていた熱が、サッカーの楽しさが、どこか体を動かす衝動になっていたのだと思います。

　ついでにコロナ禍に突入し、彼女に振られ、時間を持て余した自分は自然と自主練を始めました。

　どうやっても自分の中からサッカーを切り離すことはできませんでした。サッカーをしていない自分を自分で許すことができませんでした。

　そんな感じで受験期も勉強につかれた時は一人でボールを蹴ってました。結局ずっとサッカーがしたかったのだと思います。

　高校でのサッカーの思い出は自主練と球技大会だけです。今でも若干後悔です。

　大学に入ったときも、サッカー部の練習を見に行き、真剣にサッカーができる楽しさを体感して一日で入部を決めました。やっぱり自分はサッカーが好きで、大学でもサッカーを続けるバカ真面目でした。

　僕はサッカーから離れる寂しさを知っています。自分が結構サッカーが好きなことも知っています。自分の課題を一つずつ克服できるよう、今後も努力を続けていきます。

　恥ずかしい話ですが、大学での公式戦出場経験は入部から2シーズン経った現在でもゼロです。同学年や後輩が次々と試合で活躍する中、へたくそな自分に落胆する日々です。幸運なことにケガだけはしづらい体なので、努力を重ねて胸を張ってピッチに立てたらと思っています。

　最後に、先日、岡山までよくわからない資格の試験を受けに行っていた、たいきに質問です。

　もし次に取りたい資格や興味のある資格があれば教えてください。

　あと、たいき代名詞のスライディングのコツがあれば教えてください。

　では、2023シーズンのマリノス優勝を願いながら、このあたりで失礼します！

　拙い文章をお読みいただきありがとうございました！