vol.36 「持ちつ持たれつ」/宮地広大(3年)

 平素よりお世話になっております。物質理工学院材料系3年の宮地広大です。

出身は都立武蔵高校です。ついに自分にもブログが回ってきたと思うと恐ろしくて夜も眠れません。時間が過ぎるのもあっという間で気づいたら3年生になっていましたが、充実した日々を送れています。

では、ブログの本題に入ろうと思います。

入部から時系列を追って振り返ろうとしましたが、ただ冗長な文になってしまったので、印象的な出来事を中心に振り返ることにしました。普段から口数が少ない自分は、感情をさらけ出すことは苦手ですが、自分の思いを言葉にしてみました。拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけたら幸いです。(ほんとは読んでほしくないです)

幹部決め

これは昨シーズン自分たち同期にとって最も重要なことだった。

昨年8月の合宿。3日目の夜に幹部発表が予定されていた。それまでこの話題を避けてきたが、ついにこのときがやってきてしまった。

1年の頃から冗談交じりに、同期からも先輩からも主将をやるように唆されてきた。嫌でも3年になったときのことを意識するようになり、自分がふさわしいのかどうか考え続けてきた。人柄的に自分には役不足だし、何よりサッカーの実力が圧倒的に足りなかった。

合宿1日目の夜。

同期みんなでひとつの部屋に集まって各々意見を出し合った。今となっては細かく思い出せないが、

幹部をやる人はこんな人物であるべきだ

この人がいいと思う

とか話し合った気がする。話はしばらく平行線だったが、紫苑の核心をついた鶴の一声で幹部候補(?)が決まって、あとは本人たちがやると言い出すだけだった。

それから一日ずっと考えた。

少なくとも幹部をやることはなんとなく分かってた。真生が主将やった方がいいという声も上がってた。それでも自分の頭の中には、

自分が主将をやるか、やらないか。

自分の中では幹部を決めるうえでこれが何よりも優先事項だった。仮に真生が主将をやりたかったとしても、まずは自分のなかでこの答えを出す必要があった。

2日目の夜。

悩んだ末、やりますと宣言した。

何よりやらないって言ったときに自分から逃げてしまうことが嫌だった。言い出すまでに5分から10分近くかかってしまい、遼には「やっとかよ」と言われた。それに続いて真生と遼も幹部になり、押し入れにいたノーマークの大樹もやりたいと言って4人に決まった。

この4人を中心にみんなで作り上げる新チームは果たしてどうなるか期待と不安に満ち溢れた。どうやら先輩、後輩たちは遼と真生が幹部をやることに対して少なからず驚きがあったようだが、自分はそこまで心配してなかった。2人が責任感を出して引っ張ってくれることはなんとなく分かっていたから。それよりもチームのリーダーとなる自分が一番変わらなければならなかった。

代替わりしてから約半年が経ち、幹部学年も折り返しを迎えた。

東京カップ、アミノバイタルカップ、そしてリーグ戦と色んな経験をしてきた。

たくさん嬉しい思いを味わってきたが、それ以上に悔しい思いが蘇ってくる。東大戦ではPK戦の末敗れ、都立戦では勝ち越すも終了間際に追い付かれ、まさに天国から地獄だった。

でもどの試合でもチームの中心に自分はいなかった。主将としてチームの先頭を立ち、あるべき姿を示さなければならないはずなのに。点を取って喜ぶ仲間の姿かたわら、自分はピッチの外。何よりチームが苦しんでいるときに自分はチームの力になれない。試合に出なければいけないのは分かっているけど、自分に実力が足りていないのは自分が一番理解している。

それでもネガティブなことだけではなくて、ポジティブなこともある。最近になって気づかされてきたことだが、

こんな自分を支えてくれる仲間がいる

ピッチ内ではリーダーシップを発揮してくれる仲間がいる

ピッチ外では常にチームのために動いてくれる仲間がいる

自分はひとりじゃないし、みんなでチームだ。

もっとチームの勝利のために貢献したいし、何よりみんなで喜びを噛みしめたい。

このチームでサッカーできるのも5か月もない。

自分が先頭に立って、チームのために。

最後に笑って終われるように、最後まで駆け抜けよう。

最後に質問コーナーです。

まず、大樹からの質問に答えます。

「無機化学の何が面白いんですか?」

→講義を受けている分には面白いとは思わないけど、実験は面白いし、研究室も様々で興味深いです。半導体の研究室にはあまり興味が湧かないけど、何か医療分野に活かせるような材料の研究をしている研究室がいいなと思っています。

「どうして他チームの選手の顔と名前をたくさん覚えているんですか?」

→SNSを見ているうちに勝手に覚えました。同じ大学サッカーをやる者として似たような境遇の人に興味があるからだと思います。

次のブログを書く秀斗に質問です。

「経営工って何を勉強しているのですか?」

「男子校の良いところと悪いところを教えてください。」

最後まで読んでいただきありがとうございました。

vol.36 「持ちつ持たれつ」/宮地広大(3年)” に対して1件のコメントがあります。

  1. てらくら より:

    がんばれ!応援してる!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です