vol.38 「やるからには全力で」/山口大輝(3年)

とうとう順番が回ってきたー!はじめまして。工学院経営工学系に所属しています3年の山口大輝です。現3年の代でブログが長らく滞っていましたが、ついに僕で最後となりました。トリを飾るということと、先に書いた広大と秀斗のブログが良かったことで書く内容のハードルが上がっているのをひしひしと感じています。最初は、皆の心に刺さるブログを書こうとか、自分の人生観について語ろうとか考えていましたが、サッカー部のブログということを考慮して、“入部してから今までの自分の心境の変化”について語ろうかと思います。(もし知りたい人がいたら直接聞いてね)入部してから今に至るまでの心境を書いたので、文量が長くなってしまいましたが、最後まで飛ばさずに見ていただけると幸いです。

僕は2年からサッカー部に入りました。

1年生の間はサークルなどのコミュニティーに入っていたわけではなかったため、大学にはヨッ友しかいなかったです。そのためアルバイトや旅行などプライベートが充実した1年を過ごしていたと思います。それでも、中高でサッカー続けてきたし、受験で激太りしたから少し動かないとなぁと思って、水曜日にウェルネス(体育)の授業でサッカーを履修していました。ウェルネスの授業は今の部活と比べると断然気楽にサッカーができたし、サボろうと思えばサボれたりして、当時はすごく楽しかった。(いわゆる公園サッカー)中高では指導者といった人がいない中で、選手主体でサッカーをしてきたため、気を抜こうと思えば抜けれたし、その当時もそこまで本気でサッカーをしていなっかたなと今振り返ると感じる。

そんな感じで1年を過ごしていて、2年生になろうとしている時に、ふと大学の友達が欲しいと思い始めた。その理由は結婚式に友達を呼ぶってなったときに、大学の友達だけいなかったら寂しいなと思ったからである。そこで何かコミュニティーに入ろうと思った。サークルの雰囲気は好きじゃないし、じゃあ部活に入ろうと思い、当時ユニットが同じでヨッ友の1人だった愛梨ちゃんがサッカー部のマネージャーをしていると聞いて、連絡を取って体験入部に行った。体験に行く前は謎の自信だけがあって、「まぁ東工大ならレギュラー直ぐとれるだろ」と思っていた。

体験当日、遅刻をしてしまい4対2から練習に参加したが、ひしひしとレベルの高さを感じ、高を括っていた自分が恥ずかしくなった。それでもチームの雰囲気が良くて、何より東工大生っぽい人が全然いなかったため、仲良くなれそうだなと思い、入部をすることに決めた。

2年生になってサッカー部に正式に入部してからは、週5で部活があってしかも土日も部活だったため、1年生のころに比べると自由に使える時間は減っていた。部活を家の用事で休んでしまったり、強行で旅行に行ったり、電車乗り換えをミスって遅刻してしまったりと、部活外での素行は最悪だったと今となっては反省している。

日々の練習の中でチームのレベルの高さを実感していた自分だったが、リーグ戦が始まり、初戦の引き分け、次節の逆転負けを現地で見ていた自分は、初めてそこで大学サッカーのレベルの高さを認識した。練習ではあんなに上手い先輩たちでもこんなに苦戦する相手がいるという現実を突きつけられたからだ。それでも部活に入ってから次第に周りから空中戦に強いといわれるようになり、この時期はだいぶ調子に乗っていた。そして初の試合出場は前期の学習院大学との練習試合であった。僕がマッチアップした選手は当時3年生の選手でフィジカルが強く足も速い厄介な選手であった。その試合は空中戦以外の1対1やフィジカルの面では全然歯が立たなくて、試合後に悔しい思いを抱いたことを覚えている。でも当時の自分は試合後の自己分析や筋トレなどを面倒くさがっていて、サッカーに対する意識も低かったため、その悔しさも3日後には忘れていた

6月に入ってからサッカー人生初めての右足首の捻挫をしてしまう。当時サタデーリーグでのスタメンを取るための焦りから、完治しないままサッカーをしていたら悪化してしまい、結局完全復帰できたのは8月に入ってからだった。復帰をしてからすぐに夏合宿が始まった。合宿中は桑君のチームに所属して最終日の紅白戦に向けてビルドアップの技術を磨いていた。徐々に自分でも調子が上がってきたと思っていた束の間、3日目に同期のタイキから病気を移されて結局最終日の紅白戦には出場することはできなくてすごく悔しかった。病気にかかってからは、強い体づくりをしようと思って取り敢えずエニタイムに通うことを決めた。初めのほうは下半身を中心に筋トレをしていたが、徐々に練習中に体が重くなってきている気がしたのと継続力のなさから結局1か月でいかなくなってしまった。(やっぱり筋トレは上半身と下半身の両方のバランスが大事)

後期のリーグが始まってから、急に先輩の引退がちらついてきて寂しくなってきた。そこで後期の都立大戦で、ベンチ外からでも応援してみようかなってふと思っていたら、同期のシュウトも同じことを考えていて、シオン含めた3人で声を枯らすぐらいベンチ外から応援していた。(これが今の応援の文化の起源) そこからは毎試合ベンチ外から応援をするようになり、最終節の工学院大戦は全員でメガフォンも使いながら応援して見事チームを勝利に導くことができた。その時の自分の心境は、スタメン争いよりも毎試合の応援が楽しくて、スタメンを奪い取るモチベーションは全くなかった。

10月になって代替わりしてからはスタメンも取りたくなり、少しサッカーを真剣に取り組むようになった。真剣といっても当時は体力をつけるために長友式ラントレをやったり、ジムで上半身と下半身両方やるようにしたり、禁酒してみたり、ネットで拾った情報を断片的に参考にしながらやっている感じだった。そんな中、今度は左足首の内外両方を捻挫してしまい、またチームから長期離脱を余儀なくされた。代替わりしてからの初リーグ戦である東京カップでは結局スタメンも取れず、ただただ悔しい気持ちだった。

結局完全復帰できたのは12月に入ってからで、蹴り納めが終わってからは1か月のオフ期間があった。こういった長期休みのタイミングがスタメンを奪い取るチャンスだと考えていたので、今まではやってこなかったがこの機会にJリーグの試合や海外の試合をフルで見てプレーや戦術などを参考にしてみようと思った。そこから得られた知見の1つが「プロでも得意不得意がある」ということで、これは今まで自分がサッカーにおいて、自分の弱い部分を修正しようとだけ考えていたため驚きであった。もちろん弱点がないに越したことはないのだろうが、やっぱり人間誰にも不得意なことはある訳で、それが空中戦の強度であったり体の強度であったり、それは人それぞれ違い十人十色である。でも僕がその試合を通して思ったのは、上手い人って不得意なプレーをカバーするぐらい得意なプレーの完成度が高いなってことで。試合の中で、「この選手足元の技術はそこまでないけど、絶対空中戦で勝っているな」とか「この選手は空中戦そこまで強くないけど、セカンドボールの回収上手いな」とか選手ごとに異なる得意不得意が見受けられて面白かった。

新年明けてからの初めての練習。僕はスパイクも変えて結構やる気に満ち溢れていた。ところがそのやる気も空回りしてしまい、また右足首の捻挫を再発させてしまう。(こうやって自分のサッカー人生振り返ってみると大学に入ってから怪我しすぎ)この時はやる気に満ち溢れていただけに、ギャン萎えしてもう部活やめようかなとか色々と考えていた。そのことを高校の友達で早稲田のラクロス部に入っている子に相談してみた。彼は以前から「大学で部活に入って良かった」と言っていた。振り返ってみると僕の中高は一貫校で、高校から入ってくる子もいるがほとんどが中学からの付き合いだったため、仲は良いが一方でダレテいた。中高で筋トレなんか1回もしたことないし、体力も無いため、毎試合攣りそうになりながらサッカーしていた。大会があるごとに毎回目標は立てるものの、その目標達成に向けての努力はチーム全体では対してしてなかった。だから2年の冬の最後の引退試合も、負けたけど「あー負けちゃったなぁ、これで引退か」って感じで全然悲しくも悔しくもなかった。でも東工大のサッカー部に入部してからは、周りのプレイヤーのサッカーに対する意識や態度に感化されているのは確かだった。現に自分は今まで1ミリもしてこなかった筋トレも始めたし、サッカーの試合を分析してみたりと良い方向に影響されていた。中高時代には出来なかった「目標達成のために小さな努力を積み重ねる」ことを、恐らく人生で最後のチャンスである大学サッカーで実行してみたいなって改めて思った。だから捻挫してからの療養期間は、足に負担をかけずに体を動かせる水泳を週3日で取り入れた。また練習中は外から見学して、選手一人一人の得意不得意な部分を探していた。それは同時に自分の得意不得意にも気づくことができた。

復帰してからは両足首にテーピングを巻いて固定しながらプレーをしていた。アミノバイタルの1週間前に3度目のコロナにかかったり、ここぞって時に毎回体調不良や怪我でスタメン争いに食い込めないのも、サッカー面以外での自分の管理不足であることは間違いない。遅刻もその1つであった。前から午前練や遠征での試合時の集合時間に間に合わないことが何回かあり、新学期からは気を引き締めて無遅刻無欠席で頑張ろうと意気込んでいた。(当たり前のことだけど、コレも成長)けれど、結局大事なリーグ戦当日に遅刻をしてしまう。練習に遅れることがなくなり、自分では変われていると思っていた中での遅刻だったため、やるせ無い気持ちで一杯だった。周りからの評価もコレでは一向に変得ることができないと思った自分は、朝練が始まる前に全体の場で外から見て感じたチームの良くないところを指摘してみた。多分あの場で皆が「普段遅刻しているお前が何言ってんの?」って感じになったと思うが、全然それで良かった。敢えてダメダメな自分が言うことで自分の気も引き締まるし、むしろ言っていることは的を射ていたと思うし、その結果チームも良い方向に行けばそれでよかった。現に今のところ2ヶ月は無遅刻無欠席を継続できているし、チームでも同じポジション同士の競合が生まれているところもあり、今でもあの時言ったことに後悔はない。

リーグ戦が本格的に始まってから、気づけば段々とスタメンが固定されてきていた。自分は果たしてこのままCBとしてやっていってスタメンを取ることはできるのかと考えていた時、シュウトに「SBあってるんちゃう?」って言われた。試しにやってみたら意外とコレが面白かった。自分にとってはCBやっている時よりも視野を広く保てている感じがしたし、何よりも攻撃参加できるのが楽しい。CBをやっている時に比べればSBは遥かに運動量が必要とされるが、そこは普段の筋トレと長友のラントレで磨いていこうと思っている。あとは5本指ソックスとかインソールをこだわってみたり、EAAを飲んでみたり、普段の食生活を変えてみたり、細かいところから変えていって自分に合ったものを模索していこうと思う。

自分はやっぱり4年生と一緒にやるレベルの高いサッカーが好きだ。けど4年生が引退するまで後3ヶ月もない。代替わりしてからよく「うちのチームは去年ほど強くないけど」って言葉を耳にするが、なんだかんだで前期が終わった時点での順位は19チーム中の8位と全然悪くないし、むしろ下剋上的な試合展開もあった。やっぱり今年の代の東工大サッカー部には去年以上に「世代問わずプレイヤー同士の距離感の近さ」があると思う。

試合中の外からの応援もその1つだと思う。

だけどその距離感の近さは時に悪い方向に左右することもある気がする。個人個人の雰囲気が他のプレイヤーにも伝染しやすいかなって思う。今のこの時期リーグ戦も1回落ち着いて、目標を見失いがちな時期かもしれない。今までスタメンを取っていた人の中には、この期間に自分のプレーに磨きをかけるための努力をしている人と、もっと成長できるのにあぐらをかいて現状維持の人の両者いるだろう。一方で今までスタメンに入れなかった人の中には、後期のリーグ戦でスタメンを取るために努力を惜しまない人と、はなからスタメンを諦めて自分の能力の限界をもう決めている人の両者いるだろう。自分は前者でありたい。リーグ戦が無い今の時期は日々の練習に多少の影響が出たとしても、筋トレやラントレを限界まで追い込んで、後期のリーグ戦ではベンチじゃなくて絶対にスタメンを取りたいと思っている。1.2年生は入部したばかりだし幹部学年でもないしでモチベーションを上げるのが難しいところもあるかもしれない。けどあと3か月は、日々の練習での切り替えのところだったり強度を一緒に1段階高めてほしいとお願いしたい。色々と不甲斐ない幹部学年でこんなお願いをするのは無責任だし、わがままに思えるかもしれない。それでもお願いします。もちろん先輩がダレていたり、意識が低かったりしたら後輩からもどんどん意見を出して一緒にチームを良い方向に導いてほしい。

すごく長いブログになってしまったけど、とりあえずは後“3か月”自分に限界を決めずにみんな頑張っていこう!

最後に質問に答えていきます。

「経営工って何を勉強しているのですか?」

→経済学とか経営学とか色々な分野を学んでいて答えるのが難しいけど、その中の一つのマーケティングの分野から答えます。普段僕たちが生活している中で何気なく物を買っていると思うんですが、その商品にはどの年齢層、性別、体系などをターゲットにしているのかなど色々とブランド側が考えていたりします。ただ単にモノを売るんじゃなくて、他ブランドとの差別化を図ったりもするので、そのために企業は自分のブランドの強味だったり弱みを分析して、それを元にマクロ的観点からとミクロ的観点から戦略を練っていくといったように、1つの商品にも結構物語があります。授業ではその一連の流れを、実際に存在する企業の中から決めて模擬的に行っています。

シュウト、授業中何を聞いてんの?

「たくさん発してきた、状況を変える一言の中でも、これは良かったなと自分で思うものはなんですか。」

→ありすぎて選びきれませんでした。でも聞き上手なほうだと思うので相談とかある人はどしどしお待ちしております。

次のブログから2年生の番となりますが、最初の1人目は末木孝幸にしようと思います。

質問は「孝幸の趣味って何ですか?」

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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