2024引退ブログ 4年 22 利根川 大貴 「かたち」
みなさんこんにちは。4年生になって“良い意味”で変わってしまった利根川大貴です。筋肉だけじゃなくて精神面でも格段とパワーアップしちゃいました。引退ブログに何を書くべきなのか非常に迷いましたが、自分語りと後輩へのメッセージを残したいなと思います。
4年生として
多くの方がご存知だと思いますが、去年のリーグ戦最終節をもって今のM1の先輩たちと一緒にサッカーを引退しようと考え約3か月冬眠(仮引退)していました。この冬眠の理由を話したことはあまりなかったのでこの場を借りて弁明させていただきたいです。冬眠の理由の8割が去年までの自分はサッカーに対し真剣に取り組まず、ただただ日々の日常でサッカーをこなしているだけだったため、4年生としてチームに残るのは絶対に違うなと思ったからです。それはケイタ君やクワ君、ケンシ君をはじめとした偉大な先輩の背中を身近で見ていて、プレー面だけでなく上級生としての彼らの存在の大きさを感じていたからです。残りの2割は朝練や土日が部活でつぶれるのが嫌なのと、大学4年にもなってサッカーをしているってどうなんだろうと思っていたからです。今思うと本当に未熟な考えだったなと思います。
部活に戻ってきたのは純粋にサッカーをしたくなったからです。やはり自分はサッカーが好きなんだなとその時に心の底から思いました。そこからは心を入れ替え4年生として、チームを引っ張る存在としてサッカーに対しこれほどまでかと自分でも思うほど真剣に向き合いました。その時に自分の中で考えていたことはあの3人の存在を自分一人で超えるくらいな4年生としての言動をするということでした。繰り返しになりますが、自分の中では幹部だけではなく4年生が中心となってチームをまとめることが大事だと感じていたからです。そして下の5つ(+1つ)が、主に自分が意識的に変えた行動です。
・週5回以上の筋トレ
・リーグ戦期間中のアルコール、炭酸禁止
・寝る前のストレッチ
・対面パスなどの基礎練習への意識改革
・要求の声と戦術を高めるための会話
(・試合前にしおんとたかしにバナナを配る)
自分的には結構頑張っていたつもりなんですけどいざ文字に起こしてみると当たり前じゃん!!と思うものばかりですね。ただ今までの自分からするとこんな当たり前なことでもシーズン通して行えたことは非常に良かったなと感じています。ただ、復帰直後は後輩に嫌われてもいいからプレー面で強く要求をしようと意気込んでいましたがまだまだ出来たなとも思っています。他にもチームをよりよくするために取るべきだった行動などは沢山出てきます。とはいえ僕は自分に少し甘い評価をしてしまうので、これらの行動を通して自分も少しくらいは先輩たちの背中に近づけたのかなと思っています。そして今年の僕や他の4年生の背中を見て、来シーズンから何かしらの“良い意味”での変化をうんでくれる後輩が出てくることに期待をしています。
自分の中での気づき
今シーズンは上に書いたように自分の中では最大限の努力をしてサッカーに対して今までの中で1番向きあった日々でした。日々の生活を振り返ったら楽しかったことよりも大変だった思い出の方が圧倒的に多いですが、全体を振り返ってみると今までの人生では味わったことないような楽しい日々だったなと感じています。その理由としては最終節で大勝をしたからとかではなく、サッカーがチームスポーツであるところにあると思っています。これも当たり前だなと思うかもしれないですがこれが当たり前だなと思う人はまだまだ考えが浅いですね。(笑)
僕は今までの人生で努力してきたこととしては、中高のときに高校受験と大学受験のために勉強を真面目に取り組んできたことくらいでした。勉強はやれば結果が付いてくるし学力があって損はないのかなととか思いながらやっていて楽しさはあんまりなかったです。大学4年になってサッカーに対して真剣に向き合い自分なりに努力をしていたので最初ら辺はどうせ勉強と同じで何かしらの結果はすぐについてくるのかなと思っていました。もちろんそんなことはなく寧ろ去年の自分の方が良かったんじゃないかと思う日もありました。サッカーはチームスポーツであり誰か一人の努力でどうにかなるはずが無いのは分かってはいましたが、ハルトやヒロアツ、コウキも筋トレなどをして4年生全体で個人にとってもチームにとってもプラスとなるような行動を行っていたと思います。4年だけではなく3年生は幹部として矢印を自分だけに向けずにチームにも向けることでチーム作りに真剣に向き合ってくれていましたし、2年生は筋トレをして個人レベルを高める努力をして、1年生は高校サッカーのレベルと大学サッカーのレベルはかなり違うと思うのでそこに適合するよう自主練等を通して体力であったりプレー面であったりと各自努力してくれていたと思います。それでもまだ勝つのが当たり前なチームになるレベルまで達せなかったのが事実です。だからこそ、個々の意識レベルの違いやチーム内や相手との目的意識レベルの差などサッカーがチームスポーツであるがために生じる基準の違いによって簡単に成功(勝利)することができないという面白さに気づけました。
恐らくこの感情はサッカーに対して真剣に向き合わないと感じられなかったことだと思うので、この環境を創り上げてくれた4年生や3年生、2年生、そして1年生には非常に感謝しています。
東工大サッカー部へのメッセージ
そして最後に1人のOBとしてこれからの東工大サッカー部にメッセージを残したいなと思います。
僕が東工大サッカー部に対して言いたいことは大きく捉えると1つだけあります。それが東工大サッカー部、自分たちの形を作ってほしいという事です。それはサッカーの戦術だけでなく練習であったりその他ピッチ外のところであったりと全てにおいてです。
サッカーの戦術面において
今シーズンを通して我々の攻守の形はかなり磨きかかってきたと思います。それは今までのシーズンでもそうでした。ただ毎年代が変われば、メンバーの変更などにより、フォーメーションを変えるなどの戦術面での変更が行われます。それは部員の数も限られていて仕方ないようにも思えます。しかし2部であったっら成城などの強いチームには自分たちの形があり、4年が抜けたところにはまた違ったプレースタイルで従来の攻め方に良い意味でアクセントを加えるような選手が出てきています。だからこそ、東工大サッカー部もどこかで前年度のシーズンを通して築き上げた形を継続して、次のシーズン開始でのレベルを1つ上の段階に持って行ってほしいです。来年は特にそれができると思います。これはタカユキ、タカシ、ソラなど筆頭に今の2年生に大きな期待をしています。
練習面において
僕が思うに今までの東工大サッカー部の練習は各メニューの意図があまり選手全員に伝わっていない状態で、ただメニューをこなしているだけのように思えました。ただ今年は“良い意味で”違ったように思えます。今年の練習メニューは今まで以上に、試合を通して浮き彫りになった自分たちのウィークポイントを改善するような意図が組み込まれ、それを全員がしっかりと共有できるようなメニューでした。これはリョウをはじめ他の幹部の人がしっかりとチーム全体に目を向けて改善しようと裏で努力をしてくれていたおかげだと感じています。だからこそ、リョウたちが作ってくれたこの形を来年も実行して質の高い練習をするようにしてほしいなと思います。
ピッチ外において
チームとしてピッチ外では対戦相手の分析をすることで試合に勝つための準備をしていて、これは今後も継続していく東工大サッカー部の1つの形だと思っています。
一方で、個人としてのピッチ外でのサッカーに対する行動(主に筋トレ)や意識というのは、ばらつきがあり基準も低いので伸びしろがあると思います。大学サッカーのプレスの強度や試合のスピード感など、大半の人の高校時代より格段とレベルが高いステージであると思います。その中で勝ち抜くうえで必要な当たり負けをしないからだを得るには筋トレをするのが最適解であるとコウキが示してくれたのでみんなが筋トレをやらない理由がないはずです。ただ勉強やバイトが忙しいのは事実ではあるし、そこを言い訳にしてしまう気持ちも分かります。だからこそ、チーム全体で筋トレなどをすることが当たり前であるという個人ではなくチームとしての形を今の2年生中心に作ってほしいです。
ここまで長々と偉そうに東工大サッカー部に向けてのメッセージを書きましたが要約すると今までのままじゃ上の段階へいけない、常に勝ちたいなら今まで以上の努力を個人としても、チームとしても行っていく新しい東工大サッカー部の形を作ってほしいなという事です。大学生にもなってサッカーに真剣に向き合って努力しているやつは最高にかっこいいと思うんで是非頑張ってください!